娘は、イラストで表現するのが好き。
私も小さい頃はよく描いていたけど、
娘のイラストは私とは雲泥の差を感じる。
それでも、世の中を見回せば
もちろん上には上がいる。
それは娘も考えているようで、
あこがれのイラストと比べ、
私なんてまだまだ〇〇さんの足元にも及ばない。
そう言って、外部に出そうとはしなかった。
私の好きな娘のイラスト(下書き)↓
ドヤ顔
ある日、私の友人(Sさん)が、
娘を連れ出し、上野に連れて行ってくれたことがある。
コーヒーショップで話しながら
「趣味はなんなの?」
Sさんに聞かれて
娘は「イラストを描くこと」と答えて
おもむろに
目の前でイラストを描きはじめた。
そんな姿に、対抗意識が働いたのか、
「俺もね、実は絵上手いんだよね~
中学の時、美術5だったんだ。
俺にも描かせて」と、
娘のクロッキーブックを借りて
描き始めた。
そして、画家ばりの雰囲気で描き上げた絵を
ドヤ顔で娘に渡し、
「ねっ!上手いでしょ!!!」と言ったらしい。
(真顔)
それがこれ!
娘「・・・・・」
目が本気
途中で合流した私に、
「母さん、Sさんが私の似顔絵を描いてくれたの」
渡されたイラストを見て、失礼ながら私大爆笑。
それでもSさん「な、うまいだろ!」と目が本気。
「うっ、うん、
にっ、人間には見えるね」
「なっ、俺上手いんだよ」
なんと言う自信。
なんと言うポジティブ思考。
自信はどこから?
帰りの電車の中で、
「母さん、Sさんのあの自信はどこからくるの?
それがすごいと思った。
私、なんだか、もっと自信もっていい気がしてきた」
と言い出した。
自信はいったいどこから来るのか。
誰かが言っていた。
自信は自分との約束を守った量だと。
いい言葉だよね。
言える事は、本当の自信は外側からでなく、自分の内側からやってくるという事。
外側からいただいた自信は、あっという間に揺らいじゃうから。
彼のあの自信は、私達の反応など気にしない
内側にあるもの。
人は不思議なもので、自信を持って言われると、
これはこれで味があるように見えてくる。
上手い絵とはこうゆうもの、
私が培ってきた固定概念を外せば、
もしかして、この絵を違う視点で見れるのもしれない。
もう一度、じーっと絵を見てみた。
ダメだ、やっぱり笑っちゃう。
時に恐ろしい程の天真爛漫さを見せるSさんに、
私は驚き、翻弄され、
感情が大きく動くたびに、固定概念がぐらつく。
こうして、少しずつ、柔軟になり、柔らかく生きるヒントを
教えてもらっているのかもしれない。
Sさん、恐るべし。