私は2016、2017年、2年間の学びを経て、
2018年5月、試験合格を受け、念願だったLPL認定セラピストとなった。
セラピストになる道は沢山あるけれど、
なぜ、この講座にこだわったのか、
なぜ、LPLの認定にこだわったのか、
私自身も、この問いは自分に対して何度もしてきた。
そして、その答えは、
やっぱり岡部明美さん(以下あけみちゃん)という存在の魅力と、
発せられる言葉が持つ奥深さなのだと思う。
私は言葉にはそれぞれ重力があると思っていて、
その人のどこに繋がって発せられた言葉なのかによって、
相手に届く場所も違ってくると思っている。
そうゆう意味で、
あけみちゃんの言葉は
私の中のさまざまな場所にアクセスしてきて、
それは、私自身、どこに反応しているのか
わからないまま、私の脳内で、その言葉が繰り返され、
とても気になるから、つい書き留めたくなる。
私はもともとメモ魔だけど、
これほど、メモしておこうと思う言葉を
発する人物はそうはいないと思っている。
そして、あけみちゃんは、いつも、
後になって、「何を話していたか覚えていない
感じるままに話しているだけ」というから、
尚更、聴き逃すまいと、聴き耳を立て、
メモをする。
自分を見る事の大切さ
あけみちゃんがよくいう言葉。
援助職をするなら、ちゃんと自分を見なさい。
自分が見てきて、乗り越えたことしか相手に見えない。
だから、同じテーマで、何度も何度も「自分を見なさい」。
自分を見るとは、
自分自身が持つ課題。
つまり、表では見せていない自分。
気付きたくない自分。
その部分に、
どこまで真剣に取り組み、
どこまで、向き合ってきたか。
人間誰しも、表があれば裏もある。
普段人に見せている姿とは別に、
例えば、惨めで、セコくて、欲ぶかで、
凶暴で、意地悪でだらしなくて、
ダメダメな自分が存在したりする。
その人間の持つ二極性を理解してこそ、
クライアントが持つ課題に
セラピストがどこまで向き合えるかが決まっていく。
そして、自分にとことん向き合った人は、
クライアントから何が出てきても、
動じなくなっていくのだと。
自分の中にも、同様に、
認めたくなかった自分がいたことを知っているから。
そして、どうしてそう思ってきたかも理解できるから。
見るところは、発せられた言葉や行動ではなく
もっと奥にあるもの。
その人が持っている本質。
そして、本当に望んでいるもの。
違う資質を持つ人間、
同じ経験をしても、
100人いれば100通りの捉え方がある。
その人が、どう捉えているのかは、
その人にしかわからない。
その人の話を聴く。
無意識に何度も発せられる言葉。
表情や、手の動かし方、声の調子まで。
本当はどうしたかったのか、どうしたいのか、
見る、聞く、感じるの五感に働きかけながら
クライアントが真実に近づこうとする冒険に
ただ共にいる。
それがセラピストの役割。
LPLを学ぶ人達
LPL講座は毎年5月から11月までの7ヶ月間。
平日、週末コース、それぞれ約30名が、
月一回2日間の講座を受講している。
受講される方の半分が経営者とビジネスマン、
半分はカウンセラー・セラピストで既に活躍している方、
または目指す方達。
経営者、ビジネスマンがここで何を学ぶのか。
不思議に思う人もいるかもしれない。
LPLとは、「ラビング・プレゼンス・リーダーシップ」。
自分を知り、相手を知る。
そして、人間の多様性を認め、それを活かす組織・社会を作る。
言葉で言うのは簡単だけど、実際は難しい。
受講中は、自主トレや宿題、課題図書など。
仕事をしながらこなしていくには中々ハードなスケジュールとなる。
時には仕事という現実と、学びとの間で葛藤が起こることもある。
それでも、学ぶのをやめないのは、
やはり、今のやり方ではどうにもならないことを
頭でなく心で感じているからだと思う。
GL(グループリーダー)への道
GLとは、
講座中、約6~7人のグループリーダーとして、
あけみちゃんの講座の学びを深めながら
受講される方々のサポートをしていく。
つまり、私は今年で、同じ講座を3回受けたことになる。
だけど、今でも学び続けているあけみちゃんの講座は
毎年変化していて、何度受講しても新鮮。
平日と週末でも、受講生に合わせた
内容へと変える等、その引き出しの多さにいつも驚かされる。
3年前、LPL講座を初めて受講した時は、
認定を受ける事は頭になかったけれど、
LPLで学ぶ中で感じる教えの深さ、講座中に起こる人々の変化、
そして、さらに試験は中々合格できないという話を聴いて、
認定を取るなら、この講座しかないと思った。
あけみちゃんは、援助職と言われている仕事が
どれほど、大変で責任を伴う仕事かを身を持って知っている。
だからこそ、この仕事をすると決めた人に対しては、
厳しい言葉が飛び交い、そこに妥協はない。
そして、最大の魅力は、やはりあけみちゃんの持つ自由な思想。
私のコピーになるな。自分らしさを大切にしなさいと言う言葉。
認定試験ではLPLで学んだメソッドをどう取り入れ、
自分らしさがいかに出ているか、そしてこれからの可能性を見ているのだ。
そういう意味で、今GLとして活動できている事が、
少し夢を見ているような嬉しさと、
さらに、この仕事への責任とが入り混じり、
今も時々、自分の適性を問いただすこともある。
おごらず、休まず、じっくりと
この11月、GLとなって初めての講座が終了した。
この7ヶ月間、初心者マークだった私は沢山の受講された方々に助けられ、
さらに多くの事を学ばせてもらった。
そして、この期間中、自分の可能性に気づき涙する人達を目の当たりにするたびに
私はやっぱりこの道なのだと思う。
おごらず、休まず、じっくりと、私は等身大のセラピストとして生きていく。
だから、学びつづけるし、これからもずっと自分を見ていこうと思う。
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