会社で同僚がつぶやいた「よしみを探して」
好美叔母ちゃんはすでに亡くなっている。
何を探すのか、それがどんな意味を示しているのかはよくわからなかったけれど、
とりあえず、好美叔母ちゃんの娘さんを探す必要がありそうだと思った。
次の週の月曜日、朝から雨が降る中、私は柏に向い、
叔母が亡くなったデパートを通り過ぎ、駅から徒歩10分ほどで柏市役所に到着。
念のため、すべての戸籍を持参し、戸籍の依頼用紙の前で、
どの用紙に書くのか迷っていると、案内係の人が話をかけてくれた。
「何かお困りですか?」
私は「柏に住んでいた親族とその子供の情報を知りたいのですが、方法はありますか?
私はその親族の姪っ子にあたるものなんですが」
今までいきさつを少し話、「直結ではないので戸籍は難しいのは分かっていますが、何か情報を得る方法があれば教えてください」
その女性は、親身に耳を傾けてくれて、奥にいる男性にも相談しに行ってくれたけれど、
男性は首を横に振っていて、その身振りからダメだということは察しがついた。
彼女は戻ってくると、
「方法はないようです。もしかしたら、その日の新聞に何か掲載されているかもしれないので図書館に行ってみてはどうですか?」と言ってくれた。
「それと、20年前に亡くなっているということは、もう住民票も出せないと思います。保存期間は15年ですので」
それを聞いて、少し落胆して、とりあえず図書館に行ってみようと思ったけれど、
あいにく月曜日は休館日だと書かれていた。
結局、この日はなんの手掛かりもつかめないまま、帰りの電車に乗り、最後は興信所かな・・・そんなことを考えながら東京に戻った。
算命学
その後も、またそのうち、何か行動したくなることが起こるかもしれない。
そう思いながら日々を過ごしていると、
ある日、友人の山本優子ちゃんのfacebookに「算命学の鑑定」という投稿が流れてきた。
算命学とは、人間はこの地上に生れ落ちた日の五行の影響を受け、魂の性質と運命が決まっているという考えのもと、生まれた日、月、年の3つの干支から、人の性格から運命まで読み解いていく学問。
ちょうど家系図もできたし、今なら全員の誕生日もわかる。
私が気になっている人を見てもらういい機会だと思い、すぐに彼女に連絡をとってみた。
彼女は、私の申し出を快諾してくれて、
「こんな壮大な鑑定は初めてだよ。やってみるね」と言ってくれた。
私がお願いしたのは
好美叔母ちゃん
二人の「枝」の女の子
父の母親
そして私と娘
歴代の女性たち。
全員の生年月日を送り、
特に好美叔母ちゃんが気になっていると伝えた。
共にいる
数週間後の約束の日が近づいてきたある日、待ち合わせ場所の連絡と、
「鑑定していてちょっと驚いてる。直接会った時伝えるね」というメッセージが届き、
その二日後の鑑定当日。
家系の中で女性達が持つ大きな流れの説明を受け、
私のもつ資質や特徴などの話を聞きながら、
優子ちゃん自身も、それを見つけた時は驚いたという話は、
私の中で一番納得のいく内容だった。
算命学には時間軸という概念がなく、生きている人も亡くなっている人もエネルギー体として、影響し合っているという考えがあり、
私の誕生日に示されている「陰占」の中には、好美叔母ちゃん、そして4歳の「枝」のつく女の子がいて、そして二人の「陰占」の中にも、私が近くにいることが示されているそうで、
それはとても珍しい事らしく、
この位置にいるということは、エネルギーとして共鳴が起きても不思議じゃないし、
自分を解ってくれる人だと認識している可能性もあるという事。
つまり、私達は目に見えないところでどうも繋がっているらしい。
それを聞いて、いつも気になる存在だったことも、頭から離れない訳も妙に納得できた。
なんか感じる。なんかそんな気がする。
たぶん、それは、私への無言のメッセージを受け取っていたのかもしれない。
だけど、今、何を伝えようとしているのか、それが私にはわからない。
いずれにしても、こうして繋がっているなら、そのうち、何かしらのお知らせが来ると思えた。
この日は、それ以外にも家系について沢山の話を聞けて、学びの多い一日だった。
こんな面倒な鑑定、そして長時間付き合ってくれた優子ちゃん、本当にありがとう。
因みに、算命学は、自身が持つ運命と流れ、人と出会うタイミング、子供を何人授かり、どんな仕事、方向性がより自分に合っているのか、家族やパートナーとの相性等もわかる。
彼女の鑑定を受けたい人は是非連絡をとってみてくださいね。おすすめですよ。
★算命学鑑定
1時間・・・ご本人様の鑑定:10,000円
2時間・・・ご本人+ご家族様2名まで:20,000円
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二人の友人
さて、優子ちゃんの鑑定から、何事もなく1ヶ月半ば過ぎ、
ちょうどその頃、参加していたゴスペルグループのコンサートに向けて、二人の友人とよく会うようになっていた。
その一人、ゆきちゃん(須藤有紀さんのブログ)とは学びの場所で出会ってから7年が経つ。
今では、彼女はコーチング、私はカウンセラーへの道へと進み、定期的に会っては、互いの学びをシェアし合う仲。
ユキちゃんは、私のちょっと怪しい話にも、何の拒否感もなく聞いてくれる本当に有難い存在。
そして、もう一人は、彼女を通して知り合った極ちゃん(中島さゆりさんのHP⇒現在、知人の紹介のみ受付)。(以前に私のブログ記事にも登場)彼女は、ゆきちゃんから「正枝ちゃんと気が合うと思うよ」と言われていた女性で、初めて会ったその日から、言われていた通り、その不思議な魅力に惹かれ、それ以降ずっと付き合いが続いている。
なんだか3人気が合って、たまに会って食事をしている内に、
二人が参加しているゴスペルにも参加するようになり、
その日も唄った後、いつものように、食事を一緒にしていたら、
どんな流れだったか忘れたけれど、好美叔母ちゃんの話題になって
市役所に行った話や、娘さんや元旦那さんの話。
そして、今、私は何をしたらいいかわからないんだよねと伝えると、
極ちゃん、いきなり
「ごめん、なんか今降ってきた。私時々そうゆことあるんだよね。
好美叔母ちゃん、旦那さんのところに行きたがってるよ。それを感じる」
そう言って、涙を流し始めた。
その言葉と極ちゃんの真剣なまなざしに驚きながら、
「別れた旦那さん?もう57年前にいた場所しかわからないよ」
「いいから、そこに行ってごらん」
「富士宮に?」
「そう」
「私が行ってどうなる?
そもそも好美叔母ちゃん、今ならどこでも行けるでしょ!」
旦那さんが生きているとも思えないし、そこに住んでいるとも思えない。
なんだかんだ理屈をこね、少しまごまごしていたら、
そこで、すかさずゆきちゃんの一言。
「それで、いつ行くの?」
コーチングを学んでいる人は絶妙なタイミングで決断を促すのが上手い!
「う~ん、わかった。来週末富士宮に行ってくる!」
実は、富士宮に行くことは何度か考えていて、Googleマップで場所も、行き方も調べながら、なんか一人よがりな気がして、実行に移せないでいた。
そこに、極ちゃんのお告げ?とユキちゃんの一押し。
こうして富士宮への旅を決断することができた。
次回は、富士宮に行って、思いもよらない出来事に遭遇した話に続きます。