家系の中にある戦争の傷跡

昨年、今年と、終戦記念日前に開催しているコンステレーション研究会。

本日のテーマは「戦争の傷跡」

東京大空襲から終戦までの出来事資料

1945年3月10日の深夜、約2時間で10万人もの犠牲者を出した東京大空襲。

そこから5ヶ月後の終戦までの出来事と、終戦後から始まる様々な苦難について。

とても重いテーマだし、答えなどでないけれど、知らないまま、家系を語ることなどできない。

私たちは明治から昭和にかけて、日本で何が起きていたのかは歴史の授業で知っている。

けれど、当時私にとってほとんどが「机上の空論」のようなものだった。

いかに自分ごととして、この歴史を捉えられるかは、

自分の両親と祖父母の歩んできた人生にどれだけ興味が持てるかだと今は思う。

私は戦争を体験していないけれど、家系を扱えば扱うほどに、やっぱりこの歴史の重要性を感じ、伝えたいと思う。

清澄庭園「涼亭」

そして、このテーマをこの会場で扱ったのにも意味がある。

この清澄庭園は、東京大震災も、東京大空襲も、多くの人がここに避難し、助かったと言われている。

ほんの80年前、この江東区は焼け野原になり、命からがら、人々は彷徨いこの庭園に身を寄せた。

静かに佇むこの庭園には、そんな歴史が刻まれている。

さて、
ミニレクチャーの後は、
家系をシステムとして捉え、関係性を紐解いていくコンステレーション体験会。

今日も、グループワークならではのテーマとなった。

無意識に配置したその場所には、不思議に沢山の情報が映し出される。

3面ガラス張りのこの涼亭。
向こう岸からこちら側を向いている人々には、何をしているように見えるたのだろう。

2週間後に終戦記念日を控えた今日、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

【告知】
2024年10月23日(水)
10時〜18時まで
家系図作成を体験しながら家族と向き合う1DAY講座開催。
近日募集開始予定です。