娘の私への呼び名
1歳の頃の「マンマ」」から始まって、
「ママ」
「かあさん」
「。。。」
「あんた」
「くそばば」
そして
今は「かあさん」に戻って落ち着いている。
この17年間で、私への呼び名は色々変化していった。
。。。の時代はほとんどしゃべる事がなかったので、今になるとなんて呼ばれていたかも思い出せない。
そんなある日、娘からこんな質問をされた
「かあさん、私の反抗期っていつ来るのかな〜?」
「????」一瞬言葉を詰まらせ、
「ちょっと待って。
くそばば時代は反抗期じゃなかったの?」
と聞くと、
ある記事に、
思春期に反抗期を持たずに育った子供は自立できない。一度親の価値観を全て否定してこそ自我が形成される。
と書かれていたらしい。
「だって、私、母さんを全否定したことはないもん」
なるほど。
反抗の持つ役割
反抗期は、
それまでは絶対的な存在に思えた親の指示や行動に、違和感や疑問を感じ始め、
従いたくないと感じる状態。
大人になってくると、お互い譲れないところや、人は人、自分は自分だと分かってくる。
話をしていて、違うなと思ったら、「私はこう思う」「それはしたくない」と言えばいい。
(私も含め、大人になってもできない人は沢山いるけどね)
だけど、思春期は親との境界線がはっきりしていないし、自分の感情もうまく説明できない。なんか鬱陶しい。なんか腹がたつで、親の全てを拒否したくなる。
拒否して、親との距離を持つことで、無意識に自我を守ろうとしているんだろうね。
私から見ると充分反抗して来たように見えたけど、
私の全部を否定することが出来なくて、不完全燃焼だったのかな。
ただ、今の娘を見ていると、冷静に自分と私の違いを認識している。
全く違う感覚を持つ母親を認めようとする発言や、「私はこう思う」と自分の意見を言葉にするようになってきた。
これは、全否定はできていないまでも、一つの反抗期は過ぎたように感じる。
そして、娘の反抗のお陰で、私は自分の至らない部分に沢山気づく事ができた。
これからも、様々な形で反抗期が来るかも知れないけれど、
今回の件で分かったのは「反抗は成長の始まり」であるという事。
反抗している人も、されている人も成長するチャンスが来ているという事。
そう考えると、
子供の反抗期って歓迎すべき行動なんだと思う。